2020-04-03 「ニノウデの世界」 冷たくって やわらかな 二人でカギかけた 小さな世界 かすかに伝わってきて 縮んで伸びてフワリ飛んでった それは、僕を乗せて飛んでった ああ君のそのニノウデに寂しく意地悪な 昨日を見てた 窓から顔出して笑ってばかりいたらこうなった そして、僕はすぐに落っこちた そして僕はすぐに落っこちた しがみついてただけのあの日 おなかのうぶ毛に口づけたのも 思い出しては ここで ひとり 煙の声だけ吸い込みながら 見わたして ボーッとしてたら 何故 固まった 石の 僕は 空を 切り取った 石の僕は 空を切り取った